2019年3月27日(水) 先物大幅上昇に反して日経平均は下落
こんにちは!ハマカナです。
本日は、先物が100円超のプラスだったのにも関わらず、日経平均は下落しました。下落したのは予想通りでしたが、先物とこんなに乖離があるのは久しぶりです。
本日はIHIを取り上げたいと思います。私が就活をしていた約10年前にIHIは巨額の赤字を計上しました。その時は様々な特損もありましたが、一番注目したいのは、不正経理問題です。東芝によって薄まってしまったかもしれませんが、当時は不正経理によって一番高い課徴金を支払ったことが印象的です。今回は品質不正を行い10年前は経理不正と、会社の体質を疑ってしまうような問題です。
日経平均株価
1分足チャート(単純移動平均線 期間【25】
値動きの分析
■前日のアメリカNYダウ30種:
25,657(前日比+140.90(+0.55%))で上昇
■本日の中国上海総合指数
3,022(前日比+25.62(+0.85%))で上昇
■考察:
・総括
前場取引開始直後に150円程下げたが、その後上昇トレンドとなった。最終的には49円のマイナスで取り引きを終えた。
・下降した原因1
3月期末の配当の権利落ち日に伴い、株が売られ、株価を下落させたと考えます。
・つぶやき
米国⇒住宅着工件数が2カ月ぶりに減少しましたが、あまり相場の反応はなかったとの事です。それ以上に、経済指標の悪化がFRBの緩和姿勢を強めるとの考えが強く、相場を上昇させる大きな材料となりました。
中国⇒株価が安値と捉えられ、値ごろ感から買いが入り上昇しました。
日本⇒一見下落したので、米国や中国の相場とは関係なさそうに見えますが、日本株が後場に上昇トレンドになったのは、中国株の株高を受けて上昇したのは間違いないかと思います。「あれ俺ら(日本株)だけ落ちてね?みんなに合わせるために上げようよ。」と日本的な力が働いたと思います。
注目株:モバイルファクトリー
1分足チャート(単純移動平均線 期間【25】)
値動きの分析
■考察:
・総括
全体的に上昇トレンドを形成し、最終的には52円のプラスで取り引きを終えた。
・上昇した原因1
節目の1,400円台をうろうろする為に、ポジションを1,400円の中心である1,450円に近づけたと考えます。その影響で上昇したと考えます。
・つぶやき
モバイルファクトリーはこういうところがあるのです。日経平均が下げているときにしれっと大幅上昇をすることが。とはいえ、1,500円は超えなかったので、まだまだ1,400円台をうろうろすることでしょう。
本日の注目株:IHI
1分足チャート(単純移動平均線 期間【25】)
値動きの分析
■考察:
・総括
前場取引開始から下降トレンドを形成し、最終的には11円のマイナスで取り引きを終えた。
・下降した原因1
不正が発覚し、3/8の記者会見から下げのトレンドは続き、本日も下げたと考えます。
・つぶやき
下記の数字をご覧ください。
2016年度 売上高1兆5,394億円 営業利益220億円
2017年度 売上高1兆4,863億円 営業利益474億円
2018年度 売上高1兆5,903億円 営業利益723億円
2019年度 売上高1兆5,100億円 営業利益870億円(予想)
目覚ましい営業利益の増加の裏には、不正があったのではないかと心配してしまいます。今回不正があった航空エンジン事業については、なんと営業利益の約半分を稼いでいる、主力の事業となっています。不正の内容は、資格を持たない従業員での検査や、規定と異なる手順で整備をしていたといいます。その数、2年間で約211件との事です。
10年前の経理不正で反省をしておらず、今でも不正をしているの?と思ってしまいます。もう会社の体質なのでしょう。資格を持たない従業員で検査など、不正が常態化していないと起こらない問題です。さらに内部告発によってその問題が発覚していたにも関わらずスルーしていたとの事。
この体質は直るのでしょうか。私は難しいかと思います。ただ大きな会社なので、その体質が直らなくても、なあなあと事業はやっていけるでしょう。
最近会社の不正が良く目につきます。映画「7つの会議」をもう一度見たくなりました。